toggle

力を蓄える

2011年3月11日。
私たちにとって、忘れられない日となりました。
実は私、日帰りで東京へ行っていたのです。
だから自宅周辺がどのくらい揺れ、どのように感じたのか知りません。
ただ東京よりは震度も小さく、帰宅後に被害も見られませんでした。
関東近郊の鉄道が全部ストップしたため、
徒歩とバスの乗り継ぎで夜になって新宿までたどりつき、
友人からのメール情報によってなんとか都庁舎まで到着することができました。
ロビーで段ボールを配られて「帰宅難民」の仲間入りをしたのち、
日付がかわる頃に動き出した私鉄を頼りに横浜の実家まで避難しました。
移動中、同じく横浜に行かれるご婦人と20代くらいの女性と行動を供にしました。
てっきり親子かと思っていたら、都庁で偶然隣り合わせになったそうで、
なんと若い女性は自宅が石巻、日帰りで東京に来たら、着いたとたんに地震。
その後、テレビでは自分の生まれ育った街がすべて津波にのまれた映像が
何度も何度も流されているとのこと。
幸い、以上途中にご両親からのメールが届き、ご無事でいらっしゃることが確認出来ました。
自分も動揺している中で名前をきくことが出来なかったのですが、
今、彼女がどうしているのか、親戚のような気持ちで気になってしかたありません・・・。
翌日、のんびりと各駅停車を乗り継ぎながら帰宅しましたが、
疲労感と焦燥感がずっとつきまとっていました。
テレビの映像は辛いものばかりだけど、地震速報や情報がほしくてつい見てしまう毎日。
そんなとき、精神科医の香山リカさんがTwitter上で「共感疲労」について書かれていらっしゃいました。
〜以下、転載させていただきました〜
被災地に思いを寄せることはとても大切ですが、救援者が「共感疲労」と呼ばれる
疲弊状態に陥りやすいことが知られています。
これはテレビやネットを介しても起きる可能性があります。
「共感疲労」は、それに陥っている人が自覚を持てない、という特徴もあります。
「疲れたなんて言ってられない」「私にできることはもっとあるはず」と思ってしまうのです。
気づいたときには燃えつき状態になり、回復に長い時間を要することも。
いざ私たちの力が必要とされるときに起き上がれない、なんてことにならないよう、
いまはいつもより自分を休ませて。
あぁ、そうか。
今できること、として多くの方が「節電と募金」を実行しています。
あとはしっかり自分の力を蓄えておくことが大切だったんだ。
共感疲労して、ネガティブなエネルギーで満たしていても、
どこにもだれにもよいことなんてありません。
「祈り」や「愛情」「感謝」の気持ちをしっかりと持つことで、
よりよい未来がやってくるんだな・・・と思い出しました。
「ほぼ日刊イトイ新聞http://www.1101.com/home.html」の「東日本大震災のことhttp://www.1101.com/20110311/index.html」でつづられている言葉も
ざわざわして落ち着かないときに、ひと呼吸冷静になれるな、と感じました。
落ち着いて、必要なもの以外を買いだめしたりせず、
無理せずにできることをしながら、日々を大切に健康に生きていく。
最後に。
3月11日朝、高校時代からの大切な友人が初めての出産を経験しました。
運命的な日に生まれた新しい命。
みんなで大切に守っていきたいな、と感じました。
おめでとう。ありがとう。