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線と線が交わるとき

 
 
タイトルは、友人が以前ガラスの個展をしたときにつけていたもの。
 
様々な意味を含む中、彼女はとても素直に身近な家族のことをテーマにしていました。
今日のブログを書こうと思ったときに、ふと思い出しました。
 
先日、東京で「スイングボディ」の復習会に参加し、
混み合った週末の新宿から逃げるようにして高速バスに乗車したときのこと。
早く帰りたくて最初に予約した時刻より数本早いバスに変更していました。
席に着くと、隣には小柄で可愛らしい年配のシスターが座っていました。
私はキリスト教ではないのでシスターとのご縁なんてまったくなかったので、
ちょっと新鮮な気分で座りました。
すると、シスターは大きな紙袋から大切そうに一冊の画集をとりだして真剣に読み始めました。
ちらりと横から見てみたら、とっても素敵な版画集。
さりげなく題名をチェックさせていただき、そのままひと休みしてしまったのですが、
SAでの休憩タイムに入ったときにお話する機会が出来たので本のことを尋ねてみました。
 
その本は、
「白い鹿」日本キリスト教団出版局
  【版画】ヨゼフ・ドミヤン Joseph Domjan
  【詩】押田成人(おしだ しげと)
 
詩を書かれた押田成人さんは、カトリック・ドミニコ会修道司祭で、
1963年から富士見町高森で「高森草庵」という
祈りと農業の共同体をつくられ生活されていた方です。
 
以前、サロンのお客様から何度か聞いたことのある「高森草庵」という名前と
また出合うとは思いませんでした。
押田神父は2003年に亡くなられていますが、隣にいるシスターは生前からずっと
高森草庵で共に生活されていた方だったのです。
生前の押田神父のエピソード、高森草庵での暮らしぶりなど、
貴重なお話を楽しく聞かせていただき、
チャーミングなシスターの魅力にすっかりやられてしまいました♪
「せっかくのご縁だからこのポストカードを差し上げるわ」とくださったのが
写真のポストカードでした☆
私はキリスト教徒ではないので、教会とか神父さんにはまったく無縁です。
そんな私が、偶然シスターと出会い魅了されていく、不思議なご縁。
帰宅後、押田神父のことをネットで検索してみたら、
30年以上前にさまざまな宗教の方(ネイティブアメリカンも)の集う会を開いたり、
驚くほどに簡素な暮らしと自給自足的な生活だったり、
世界中から押田神父を慕って人々が集う場であったことを知りました。
シスターからもここには書けないような面白いお話を伺ったりして、
とても興味深い存在となりました。
いつもなら高速バスで隣り合っても交流をもつことなどありません。
(基本、人見知りですから・・・)
けれど一昨年の冬には、やはり時刻変更をして偶然隣り合った方と知り合い、
その方は今私のペン習字の先生としてご縁をいただきました。
ご縁のあるときには、線と線が交わった点の瞬間に直感が働くものなのでしょうね。
まずは、版画集「白い鹿」を富士見町の本屋さんで取り寄せするところから
このご縁をつなげてみようと思います。
 
 
 
 

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